イタリアの田舎生活

普通の大学生のいろんな国での体験を綴っていきます

アウシュヴィッツから思った難民問題

 

この前、ポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた。

そこにはユダヤ人がハンガリーから連行されてくる際に乗っていた貨物列車などがそのまま残っていた。何日間かその明かりもない狭い貨物の中でぎゅうぎゅうになって連れてこられたユダヤ人たち、、、

 

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アウシュヴィッツは人々に2度と同じ過ちを繰り返さないようにその歴史を伝えるべく残っているものだ。

 

この貨物列車は難民がヨーロッパへやってくる際に乗っているボートでの過酷な生活を連想させた。

 

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一人でヨーロッパでバックパッカーをしている最中に出会った医者だという女性が言っていたが、難民を乗せてやってくるボートは本当に見るに堪えないという。

 

小さなボートにぎゅうぎゅうに難民たちが乗っていて、入らなかった人は吊り上げられていたらしい。

 

あまりにも多くの難民を乗せたボートは転覆することもあったり、三日間の過酷な船中で亡くなる人もいるらしい。

しかし、イタリアでは難民を助けようとすると捕まるらしい。(水を与えたり、船で救出するなどだ。)

転覆してしまった船に乗っていた難民を助けようとしたドイツ人の船長が逮捕されたというニュースなどもある。

 

これでも同じ人間なのかと疑ってしまうものだ。

 

2度と同じ過ちを犯してはいけないはずなのに、、、、

実際に似たような状況で苦しんでいる人たちがいるというのに助けられない。

 

悔しいという言葉だけでは片づけられない。