アウシュヴィッツから思った難民問題
この前、ポーランドにあるアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた。
そこにはユダヤ人がハンガリーから連行されてくる際に乗っていた貨物列車などがそのまま残っていた。何日間かその明かりもない狭い貨物の中でぎゅうぎゅうになって連れてこられたユダヤ人たち、、、
アウシュヴィッツは人々に2度と同じ過ちを繰り返さないようにその歴史を伝えるべく残っているものだ。
この貨物列車は難民がヨーロッパへやってくる際に乗っているボートでの過酷な生活を連想させた。
一人でヨーロッパでバックパッカーをしている最中に出会った医者だという女性が言っていたが、難民を乗せてやってくるボートは本当に見るに堪えないという。
小さなボートにぎゅうぎゅうに難民たちが乗っていて、入らなかった人は吊り上げられていたらしい。
あまりにも多くの難民を乗せたボートは転覆することもあったり、三日間の過酷な船中で亡くなる人もいるらしい。
しかし、イタリアでは難民を助けようとすると捕まるらしい。(水を与えたり、船で救出するなどだ。)
転覆してしまった船に乗っていた難民を助けようとしたドイツ人の船長が逮捕されたというニュースなどもある。
これでも同じ人間なのかと疑ってしまうものだ。
2度と同じ過ちを犯してはいけないはずなのに、、、、
実際に似たような状況で苦しんでいる人たちがいるというのに助けられない。
悔しいという言葉だけでは片づけられない。
ドイツの電車
ドイツのベルリンに行ってきました。
新しい国についていつも戸惑うのが
電車の乗り方!!
ってことでドイツの電車の乗り方について書いていきます。
まず、ドイツには改札がありません!!
なので電車のチケットを買っていようが買っていまいが誰にもチェックされません!
ですが、たまにたまーに私服で駅員さんがチェックしにまわってくるそうです。
ちなみに私の時は一度もありませんでした。
無賃電車をしているのが見つかってしまった場合、罰金があり60€ほど払わないといけないそうです。
私の友達は3年間ほどずっと無賃乗車して3回見つかり全部で360€ほど支払ったらしいです。
チケットはプラットフォームにある機械で買うことができます。
一度チケットを買い、Validすると2時間まで有効みたいです!
ちなみに無賃乗車で捕まる人は40%もいるらしく、それで刑務所に入る人もいるらしいです。
そんなにいるんだったら早く改札機取り入れたらいいのに。。。
以上ドイツの電車事情でした。
写真:ブランデンブルク門
写真:カレーソーセージとソース
ヨーロッパに来て思ったこと
一人旅中に(ヨーロッパ)、いろんな人と出会って、感じたこと。
それは、
やっぱり日本人って周りに流されすぎなんじゃないかな?
周りに合わせるっていうか、自分で考えるのが面倒だから周りに任せすぎになっちゃってるんじゃないかなってこと。
それはもちろん日本が平和だっていうことも関係してると思う。
ヨーロッパは難民問題のことから始まり、イギリスがEU抜けるとか、陸続きだからこそ考えなくてはいけない問題が多くて、国民みんなしっかりと政治ごとに関心持ってる。
難民の人(アフリカ諸国、シリアなど)ももちろん自分の国の政府に問題があるから自分の国に住み続けることができなくなったわけで、自分の国について考えざるを得ないっていう状況。
それに比べ日本は平和すぎて、議員さんたちが頭のいいひとたちが何とかしてくれるだろうって考えるのをやめて他人任せにしすぎている気がする。
政治だけにとどまらず、みんなとおんなじ生き方をしないといけないっていう日本社会どうなのかな。
大学行って、なんとなく就職して、、、
それ本当にやりたかった仕事なの?って
今の人生に満足してるの?
って毎日満員電車乗って通勤してるサラリーマンの人達見てると思ってしまう。
ヨーロッパには、18歳~30歳(ちょっとあいまいですが)まで通える学校があって、何でも自分が興味あること学べるらしい。
それにEU国民なら勉強に関することは全部EUからお金が出るらしい。
実際に私がイタリアで難民支援ボランティアをしているときにドイツからの大人のグループの人たちが難民支援の勉強会みたいな感じで来ていたが全部EUからお金が出るらしい。
日本ももっと座学以外のフィールドスタディーといったものに政府がお金を出してくれたらいいのにな。
エリトリア人の男の子の夢は??
今日はエリトリア人の18歳の男の子と話したけど、彼は夢を簡単にあきらめてた。
なんでだろう。
好きでもない仕事をやりたくないけど生きるためにはしょうがないんだ。
彼はもともとエリトリア人だけど、生まれも育ちもスーダンで難民として暮らしてきた。
スーダンではLawyerになるための勉強をしていて、ここイタリアに来てからはイタリア語の勉強を毎日1時間半しているだけだ。一時間半だけでは全然足りないって彼は言ってたけど。
パスポートが取れ次第ドイツに家族と引っ越すらしい。
ここでの生活よりましだかららしい。
仕事もあるし、勉強もさせてくれると期待している。
将来の夢を聞いたところ、弁護士と答えるのか思ったが、仕事があれば、働くことができればなんでもいいらしい。
Lawyerの勉強が好きってLawyerになりたいって言ってたのに、仕事があって、家族と一緒に暮らせれば何でもいいらしい。
夢を夢のままで終わらせてしまうんだなって思ってすごく悲しくなった。
でもきっと、ドイツについて難民に与えられる仕事が大変なものだと、難民の中には文句を言う人が出てきて、不満がたまっていろいろ問題が起こるんだろうな。
私たち日本人がどれだけ恵まれた環境にいてやりたい、なりたいって思ったことに対してどれだけそのことが叶う確率が高いかがわかった気がする。
他にも16歳のシリアの子にも話を聞いてみた。
難民問題で大切なこと
難民の人たちと話して思うのは、とても今の現状に満足していなくて常に文句を言っていることだ。
なんでイギリスがEUから抜けようとしている理由も知らない。
確かに生まれた国が日本のような安全で自由で教育をちゃんと受けられるような国ではなかったかもしれない。
確かに大変な思いをしてここまで来たかもしれない。
ここに来たときはただ普通に暮らしたい。そう思って来たはずなのに、気づいたらもっともっと欲求が増えてしまっている。
衣食住が生きるうえで最低限必要なものだけど、それがここイタリアに来て提供されたとたん、人間はもっともっと欲しがってしまうものなんだなと思った。
ヨーロッパの人たちも難民何百万人も受け入れていくには限界がある。
それを、難民の人たちが理解できるようになるまではこの問題は解決しないのではないだろうか。。。
やっぱり何が一番大事なんだろうって考えたときに、相手を理解しようとする心と教養は必要不可欠だなと感じました。
ヨーロッパの人も難民の人も自分が自分がばっかりで相手の状況がきちんと理解できていないなと客観的にこのイタリアに来て思いました。
難民の種類
難民の種類は三つほどに分かれていて、政治的な理由で逃げてきた難民、気候変動から逃れてきた難民、宗教的な対立から逃れてきた難民だ。
政治的な理由から逃れる難民は主にアフリカからが多い。
そのため政治体制が変われば自分の国へ戻ることができる。
気候変動から逃れてきた難民は、温暖化の影響で住んでいる地域から水がなくなってしまったり、食べ物がなくなってしまったりといったことから他の国へ逃げてくる難民だ。こういった難民たちは自分の国へ戻ることは難しいだろう。
最後に宗教的な対立から逃れてくる難民だ。これはシリアやイラクなどISISの影響もありとても有名だ。彼らもいつ自分の国へ戻れるかはわからない。
このように難民には逃れてくる理由やどのくらいの期間逃れるのかなども異なってくるため、それぞれ異なった対処方法をしなくてはならない。そしてそれぞれニーズも異なってくる。
一時的な家が必要なのか、永久的に住めるように言語レッスンやドキュメントが必要なのかなどだ。